2014年12月20日土曜日

メニエール病の誤診断でステロイドの誤処方

めまいが2週間も続いたので近所の耳鼻科を受診した。最初の1週間はイソバイド、メリスロン、アデホスの「めまい止めの定番3点セット」が処方された。

ところが、これらがほとんど効かないばかりか、また右耳のつまりが再発した。今度は症状が出たので、「診断できない」とは言わせまいと、あえて同じ近所の耳鼻科に行った。

聴力検査の結果、メニエール病と診断された。前回の「定番3点セット」が効かない旨を受けて、「リンデロン」というステロイドが処方された。「イソバイド」は効かないので要らないと丁重にお断りしたら、別の利尿剤が処方された。どさくさ紛れに「トラベルミン」も。

「先生、それ酔い止めですよね?関係あります?」 と聞いてみたが、トラベルミンは「乗り物酔いの予防薬」で普段からかばんに入れておくと役に立つので、断らなかった。

さて、今回の主役である「リンデロン」。
リンデロン
強烈にだるくなるリンデロン

2日間はマジメに飲んだが、3日目にやめてしまった。内耳のつまりは取れたが、倦怠感と眼精疲労が著しい。 だるくてだるくてたまらないし、遠くのものがよく見えない。

たまりかねて後日メニエール専門医に診てもらったら、
めまいにステロイド出すなんて、ひどい医者だね。こんな副作用の強い薬に近寄っちゃダメ。
とのこと。リンデロンを出した耳鼻科医は、地元で親の代から長くやっている町医者の2代目なので、評判を落とすようないい加減な診断はしないだろうと思っていたが、とんだ勘違いだった。

2014年12月14日日曜日

めまいに不勉強な耳鼻科医の見分け方

2週間前に風邪が治りかけたタイミングから、右の耳に水が溜まるような感じで聞こえづらくなった。しかも、この2週間めまいも続いている。

「メニエール病が再発したか?」

以前にメニエール病になったとき、耳鼻科では「すぐに治らない」と言われたのに、その夜に整体を受けたら、内耳の水が引いたことがあった。 投薬前なので薬の作用でないことは明らかだ。以来、自分でもメニエールっぽい症状が出たら、風呂に浸かりながらリンパの流れを促すマッサージをしている。

そのおかげか今回は内耳のつまりは取れた。それでも「めまい」が取れない。 メニエール専門医の予約を取ろうと電話したら、2週間先までいっぱいとのこと。 仕方ないので近所の耳鼻科を受診した。

「内耳のつまりは取れて、聴力は回復したが、酒酔いみたいなフラフラ感が続いている」 と説明したところ、 「症状が出ているときに来てくれないと診断できない」 と言われた。

僕はメニエール病リピーターなので、いろんな医師を見ているが、「めまい」に詳しい医師なら、目の動き方やバランス感覚のテストなどから「めまい」診断ができる。

ところが、耳と鼻と喉の専門家で、目の動きまで診る耳鼻科医はあまりいない。つまり、耳鼻科医にも「めまい」のシロウトはいるということだ。

横着して近所の耳鼻科医で済ませた僕が悪かった。

さて、「めまい」のシロウト先生が処方したのは、イソバイド、メリスロン、アデホスの「めまい止め3点セット」。「めまい」「メニエール」に耳鼻科医が処方する定番だ。

イソバイドは、効果はないが副作用が少なく薬価が高いので耳鼻科医が売りたがる水薬だ。
イソバイド
イソバイド(水薬)

「診断できない」とか言っておいて、こんなのを1週間分、21本も買わされるとは。

専門医の予約が取れないとはいえ、もうちょっとマシな耳鼻科を選ぶべきだったかも。

2014年8月20日水曜日

偏頭痛の前兆の判断基準を持つ

午後2時に目の奥に軽い違和感を感じた。

頭痛の前兆かどうか迷ったので、軽く頭を振ってみて前兆かどうか確かめた。右前側に痛みを感じたので、前兆と判断し、鎮痛剤を飲んだ。おかげで事なきを得た。

偏頭痛持ちにとって、前兆かどうかの判断基準を持つことは極めて重要だ。しかも、頭痛の前兆は人によって異なるため、自分の頭痛の前兆を見つけることが頭痛予防に直結する

私の偏頭痛の前兆の例としては、次のようなものがある。
  • 目の奥に鈍痛を感じる
  • 頭を軽く前後左右に振ると、局所的に痛みを感じる
  • まぶたにこびりつくようなしつこい眠気が起床後1時間過ぎても残っている(単なる強い眠気とは違う)
その一方、私にはない偏頭痛の前兆の例としては、次のようなものがある。
  • 光に敏感になる(周囲の光がいつもより眩しく感じる)
  • 音に敏感になる(周囲の音がいつもより耳障りに感じる)
  • 匂いに敏感になる(周囲の匂いがいつもより鼻につく)
このような自分独自の頭痛の前兆を知るには、頭痛ダイアリーが効果的だ。iPhoneをお使いの方ならiPhoneアプリの頭痛ダイアリーは、外出先でも記録できるので重宝する。

2014年8月16日土曜日

頭痛持ちは炎天下の外出に注意

炎天下の外出だというのに、水筒を持って出るのを忘れたのが、失敗だった。軽い脱水症状も頭痛の引き金になるのをすっかり忘れていた。

この日は朝から家族で鎌倉を散策していた。午前中に目の奥から鈍痛があった。偏頭痛の前兆だったが、水がなく鎮痛剤を飲みそびれた。

1時過ぎにようやく水を買って鎮痛剤を2錠飲んだが、痛みは増すばかり。堪えきれず、さらに2錠服用。

2時にカフェに入ってさらに2錠服用。それでも痛みが止まらず、吐き気を感じるところまできたので、散策は限界だった。ここからは家族と別行動で僕だけ先に帰らせてもらった。

鎮痛剤は痛み物質の作用をブロックするものなので、痛みが広がってから飲んでも効かない。痛みが広がってから鎮痛剤を飲むと、苦しさのあまり今回のように過剰に服用する羽目になる。

これが、偏頭痛から薬物依存頭痛へと発展してしまう典型的なパターンだと、頭痛外来でさんざん習ったのに、完全に油断していた。

偏頭痛持ちは、かなり軽い脱水症状でも偏頭痛起こす。炎天下での外出では水と鎮痛剤の携帯は必須だ。しかも、鎮痛剤は痛みの立ち上がりに飲むというのは、偏頭痛対策の基本中の基本だ。

改めて基本に立ち返る重要性を思い知った一日だった。

2014年7月23日水曜日

一人あたりのCO2排出量という考え方

第6回持続可能なアジア太平洋に関する国際フォーラム(ISAP2014)~ポスト2015開発アジェンダにアジア太平洋の声を:低炭素、レジリアント、包摂的な解決策~」に参加した。

全体会合1「アジアの低炭素、レジリアントで包摂的な発展の推進:IPCC第5次を踏まえて」の中で、コロンビア大学ジェフリー・サックス教授の基調講演に考えさせられた。

国連の報告書"Deep Decarbonization"の中で、「+2℃目標の達成には2050年までにCO2排出量を一人当たり1.6tにする必要がある」ことを明示した。

それには、低炭素エネルギーへの移行が必要であり、そのための3つの柱として、再生可能エネルギー原子力CCS(CO2回収・貯留)を挙げた。

その実現には、世界の炭素市場長期脱炭素化(Long term Decarbonization pathway)が必要であり、次の施策を説いていた。

  • Carbon pricing(カーボン・プライシング)
  • Reform fossil fuel subsidies(化石燃料への補助金の改革)
  • Green Infra Investment(環境インフラへの投資)
  • Regulatory and market(法整備と市場創出)

サックス教授のスピーチで考えさせられたのは、「一人あたりCO2排出量」という尺度だ。

IPCCの5th reportでも、2tCO2 per capita by 2050(2050年までに一人あたりCO2排出量を2tまでに抑えること)の必要性を掲げているという。

地球温暖化による気候変動は、一人あたりCO2排出量の多い国が引き起こしているわけだが、その被害は必ずしも加害国が受けるわけではない。「一人あたりCO2排出量」という尺度は、そのアンフェア度の世界共通の指標になる。

日本について言えば、世界の1.7%の人口で世界の4%のCO2を排出しているわけだから、やはりアンフェアなのだ。

日本をはじめとするアンフェアなCO2排出国は脱炭素化の責任を追う。日本をはじめCO2排出国はエネルギー安全保障上、エネルギーポートフォリオからそう簡単に化石燃料を捨てられない。

そうなると、やはりCCSは必要だ。だが、Source-sink Matchingの制約からコストが嵩むであろうPost-combustion(燃焼後CO2回収)のCCSが速やかに広まるとも思えない。

そう考えると、おそらく2050年までに化石燃料を生で使わない時代が来るのだろう。

つまり、化石燃料は生産地で水素を分離する形で脱炭素化される。水素はスペラ水素のようなメチルシクロヘキサンにして輸送し、副産物であるCO2は現地で貯留するか、人工光合成に利用される。そんな時代が来るのだろう。

2014年6月11日水曜日

砂漠でエネルギー・食糧・飲料水を作るサハラ・フォレスト・プロジェクト



2009年にカタールで始まった砂漠緑化実証事業の「サハラ・フォレスト・プロジェクト」。

「エネルギー・食糧・飲料水の生産」と「雇用創出」を狙う夢のプロジェクトだ。

コアコンセプトは、砂漠に海水を引き込むインフラづくり。メガソーラーで発電し、その電力で海水を汲み上げる。その海水を利用した水冷式ビニールハウスで作物を育てる。さらに海水から灌漑用や飲用となる淡水と塩を作る。

このプロジェクトには、「砂漠での食糧やエネルギーの生産」と「作物によるCO2隔離」という2つの特長が謳われている。

野菜や穀物で吸収できるCO2の量はわずかだろう。だが、砂漠地帯の国々は食糧自給率が低いため、自国で食糧生産ができるメリットは大きい。また、商用規模に展開されれば農作業のための雇用が期待できる。

このプロジェクトの中心メンバーは、ノルウェーのBellona財団、ノルウェーの肥料メーカーYara、その合弁のカタールの肥料メーカーQafcoである。YaraQafcoともに大手肥料メーカーであることから、このプロジェクトには「砂漠における食糧生産キット」の開発という側面があるかもしれない。

コストにしかならない地球温暖化対策は国費によってしか動かないため、なかなか進展しない。むしろ、このような商売のにおいのする話のほうがリアリティがある。

民が主体の環境事業は収益性を見込んで仕組みを作っていくため、長続きしやすく、広がりやすい。もしかすると、費用対環境効果は官主導の環境事業よりも高いのではないだろうか。

私もこのようなワクワクするビジネスを企画、開発してみたい。

参考)Sahara Forest Project - Qatar


2014年5月23日金曜日

気候ターゲットの「+2℃」の根拠は?

月刊誌WEDGEのウェブサイトに興味深いコラムが掲載された。

現実感失う温暖化「2度」抑制-IPCC報告書はこう読む
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3871

IPCC報告書の日本の統括執筆責任者が、IPCC第5次報告書の「地球温暖化を2度以下に抑えるシナリオ」について解説している。

気候ターゲットの+2℃」を達成するには、「概ね2050年までに世界全体で2010年に比べて40〜70%の排出量を削減する」ことを意味し、再生可能エネルギー、原子力、CCS (Carbon Capture and Storage:二酸化炭素の回収・貯留)の合計による低排出エネルギー供給は、2010年時点の3~4倍に達するというシナリオになる。

その実現条件として、世界の国々が一致協力して排出削減に取り組み、かつ温暖化対策技術が進歩・普及することを挙げている。

前半は、各国の利害対立や対策コストを超えて世界各国が温暖化対策に一致協力するという話。後半は、もはや大気中へのCO2の放出を止めるだけでなくマイナスにする技術を取り入れ、さらに2030年時点でGDPの1~4%を各国が温暖化対策につぎ込むというものだ。

それは、無理というよりも無茶というものだろう。

この記事には興味深い点がいくつかある。

1つ目は、IPCC報告書の日本の統括執筆責任者が「気候ターゲットの+2℃」が科学的根拠に基づくものではないと考えている点だ。

「+2℃」は科学的根拠に基づくものではなく、単なる「象徴」のようなものらしい。その程度のものだとしたら、東大の山本教授の「気候変動 +2℃ 」はいったいなんだったのか?

2つ目は、IPCCが「京都議定書に厳しい評価」を下したことだ。京都議定書を根拠に排出権取引や炭素税などが作られていった。

IPCCが京都議定書とそれに基づく排出権取引を事実上失敗とみなした状況で、今後CCSが本当に制度化されていくのだろうか。

【参考】

現実感失う温暖化「2度」抑制-IPCC報告書はこう読む
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3871