転職活動で希望年収を訊かれたときにどう答えるかは、必ず前もって決めておき、どのリクルーターに訊かれても同じように答えられるようにしておくことが大事です。
ここでは、私の希望年収の考え方と、リクルーターに訊かれたときの答え方を紹介します。
希望年収の考え方
私の場合は、現職の前年度年収の10~20%増しを目安としています。その増加率は、現職の責務・責任と比べて、応募ポストの責務・責任の重さがどれだけ増すかで判断します。
私は転職を何回もしていますが、一方で採用担当者になったこともあります。上記の考え方は、採用担当者が「応募者の希望年収が妥当かどうかをどう判断するのか」の裏返しでもあります。採用担当者は、その求職者の現職での実績について質問しながら、募集ポストの適任者かどうかを探ります。
その過程で、採用担当者は、「その求職者の現職での責務・責任」と「募集ポストの責務・責任」を比べながら、「その求職者の現職の給与レベル」と「希望年収」のギャップが妥当かどうかを考えます。
したがって、責務・責任のジャンプアップが期待できるならば、希望年収20%アップでもおかしくありません。しかし、責務・責任がそんなに大きく変わらないのであれば、10%台のアップが相場だと思います。
リクルーターに訊かれたときの答え方
リクルーターに希望年収を訊かれたら、だいたいセットで現在(前年度)の年収も訊かれると心づもりしておきましょう。そのときに、前年度年収をどこまで正確に言うべきかも知っておいた方がよいでしょう。
結論としては、十万円単位で丸めても許されるが、百万円単位は許されないと思ってください。例えば、前年度年収が720万円なら「800万円と言えても900万円とは言うべきでない」ということになります。その理由は、サラリーマンには源泉徴収があるからです。
年の途中で転職すると、前職から転職先に源泉徴収票が送られます。これで前職の給与レベルが転職先も知ることになります。十万円単位の違いならば、賞与や残業代などによる違いとも考えられますが、百万円単位の違いになると虚偽と疑われかねません。
また、前年度の年収のうちBase salary(基本給)+Bonus(賞与)+Overtime(残業代)の内訳と希望年収のうちBase salary期待値もざっくり答えられるようにしておきましょう。
Base salaryを誤って低めに言ってしまうと、Job offer(内定)後のEmployment contract(雇用契約書)において、Bonus比率を上げられてしまい、入社したら会社業績に大きく左右される給与形態になってしまうので、注意しましょう。
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