LinkedInを英語で使うには、どの程度の英語力が必要なのか?

あまり英語を使っていない人にとって、LinkedInを英語で使うのはハードルが高いかもしれません。10年前ならたしかにそうでした。しかし、近年のAIの普及で、格段にハードルが下がりました。

ここでは、「LinkedInを英語で使い始めるための英語力」、「外資系企業へ転職するための英語力」の2段階に分けて解説します。

LinkedInを英語で使い始めるための英語力

LinkedInを英語で使い始めるのに必要なのは、英語力よりもむしろAI力です。最初は、DeepLGrammarlyの2つのAIサービスで英文を読み書きできれば、それで十分です。

DeepLはAI翻訳サービス、GrammarlyはAI文法チェッカーです。この2つを使えば、日本語で書いた職務経歴書を英訳して、LinkedInのプロフィールに使えます。職務経歴書やプロフィールの推敲には、Chat GPTが便利です。

また、パソコンのブラウザやスマホにDeepLをインストールしておけば、簡単に英文を読むことができます。

外資系企業へ転職するための英語力

外資系企業に転職するとなると、読み書きだけでなく、聞き話しも必要です。

読み書きについては、DeepLが誤訳したときに、その誤訳に気づける程度の英語力は必要です。それがTOEICのスコアで、どのレベルなのか、筆者にはわかりません。

参考までに、筆者がLinkedInを使い始めた頃のスコアでいえば、700点台でした。外資系企業に転職して以降は、TOEICを受けたことがありません。TOEICのスコアを求めるのは、日本企業だけだからです。

聞き話しについては、声をかけてきた海外リクルーターと電話やオンラインで会話が成り立つレベルが必要です。これは、とてつもなくハードルが上がるように感じることでしょう。筆者もそうでした。

しかし、このハードルは完全に心理的なものです。この心理的なハードルを下げるために、筆者がやったことは、以下の2つです。

トーストマスターズクラブに参加し、場数を踏む

トーストマスターズクラブとは、英語スピーチ力をつけるための社会人サークルです。米国のToastmasters Internationalが開発した教材を使って、各地で参加者が自主的に運営しています。

各会では、大喜利のようにお題が出されて2分で答えるTable Topics、教材で指示された課題に沿って7分で話すPrepared Speech、だれかのPrepared Speechに対して3分で建設的にフィードバックするEvaluationなどのロールが与えられます。

これらのロールを定期的にこなしていくことで、英語で自分の考えをまとめて話す練習ができます。英会話スクールは、決まった表現パターンの練習が中心なので、英語で自分の考えをまとめて話す練習にはなりません。

トーストマスターズクラブで場数を踏んだことが、筆者のその後の人生を大きく変えたと思います。興味があれば、お近くのトーストマスターズクラブを探してみましょう。

海外リクルーターとの電話を無料のオンライン英会話だと割り切る

トーストマスターズクラブで英語で自分の考えをまとめて話す楽しさを覚えたことで、英語を話すことへの心理的ハードルが下がってきました。そこで心境の変化が訪れます。

そうか!海外リクルーターとの電話を無料のオンライン英会話だと思えばいいじゃないか!

それ以来、LinkedInで海外リクルーターから連絡があると、「無料レッスン、来た!」と考えて、積極的に電話面談を入れるようになりました。

シンガポール、イギリスなど様々な国のリクルーターと話すようになって、発音やアクセントの違いに戸惑いました。「思うように聞き取れない」「思うように話せない」を繰り返しました。どのリクルーターも電話で話すのは一度きりでした。

そんなリクルーターとの電話で場数を踏み続けているうちに、不思議と慣れてきました。Sorry, come again?(ごめん、いまなんて言ったの?)と訊くことに抵抗がなくなりました。

いつの間にか、以前に話したリクルーターから再び電話が来るようになりました。そうして初めての外資系企業への転職を果たしました。その時にお世話になったのは、モンゴルのリクルーターでした。

参考

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