TMIのプログラムに基づいて、メンバー同士がフィードバックし合うというユニークなシステムのおかげで、能動的に活用すれば加速度的にコミュニケーションスキルがついてきます。(もちろん受動的にボケっとしていたら、いつまで経っても何も身につきません。)
プログラム以外にも毎月送られてくるToastmaster Magazineは、英語を第二外国語にする日本人にとっては、なかなかのボリュームで、毎月、読みきれないうちに、次の号が届いてしまいます。
読みきる前に次の号が届くと、更に読む気が萎えます。そこで、私はToastmaster Magazineを以下のように活用しています。この活用法を見出してからは、Toastmaster Magazineも英語スピーチ・プレゼンの加速学習ツールになっています。
Toastmaster Magazine活用法
- 目次(Table of Contents)で読みたい記事を3つ選ぶ
- 各記事を準備スピーチの原稿に見立てて、声に出して読む
- 文中の知らない語句や覚えたい表現をQuizletに登録
これだけです。
1. 目次で読みたい記事を3つ選ぶ
Toastmaster Magazineが届いたら、まず目次(Table of Contents)に目を通します。ここで、読みたい記事を3つ選びます。
Source: Toastmasters Magazine/Toastmasters International |
この手の「なんのことだかわからないけどちょっと気になる」タイトルがあったら、そのページをちょっとめくってみます。Toastmasters Toolbox - Last-minute Meeting Scrambleの場合、「Toastmaster of the Dayになったときに、例会直前までロールが埋まらなかったり、ロールのドタキャンが出たりしたときの対処法のことか!」とわかります。
2. 各記事を準備スピーチの原稿に見立てて、声に出して読む
各記事を準備スピーチ(Prepared Speech)の原稿(Script)に見立てて、声に出して読みます。その筆者になりきって、その筆者がスピーチしている様子を演じます。
Toastmaster Magazineの記事もスピーチと同じく、Introduction(ツカミ)、Body(本論)、Conclusion(結論)で構成されているため、スピーチ練習の教材としても使えます。
途中に知らない語句や表現が出てきても、気にせず一通り読み切ります。ここは、英語ネイティブの表現のリズム感を体感できればよしとします。ちょうど歌詞カードを見ながら英語の歌を歌うときに、歌詞の意味を十分に理解しなくても気にしないのと同じ感覚です。
3. 文中の知らない語句や覚えたい表現をQuizletに登録
2.の後で、文中に出ていた知らない語句や覚えたい表現にマーカーを引きます。Source: Toastmasters International |
読んでみると、Trainer(研修講師・運営者)の立場で「実習を行う」という意味でrunを使い、Trainee(研修受講者)の立場で「実習を行う」という意味でperformを使っていることがわかります。読めば意味がわかるようなところでも、自分が使えるようになりたい表現を発掘するのが効果的な活用法です。
上記の例では、もう1つ、bring themselves toにもマーカーを引いています。これは、意味を知らなかった語句です。このような知らない語句にマーカーを引いておいて、後でまとめて英辞郎で調べます。
英辞郎を使う理由は、イディオムを豊富に収録していて、イディオム検索に便利だからです。
マーカーを引いた知らない語句や覚えたい表現は、Quizletに登録しています。Quizletは登録した語句をQuiz形式で出題してくれる単語帳アプリです。
Quizletにログインして、単語帳を開き、「編集」ボタンをクリックします。
「+カードを追加」をクリックして、英語の語句、日本語訳を追加します。まだ追加したい語句があれば、「+カードを追加」、なければ「完了」をクリックします。
iPhoneにQuizletアプリを入れておけば、通勤中の電車の中で登録した語句・表現を覚えることができます。
まとめ
上記の活用法は、短い記事で30分、長い記事で60分ぐらいかかります。最初は短い記事だけ選んで、1ヶ月に3記事、毎週末に1記事ずつできれば十分です。これだけを3ヶ月続けるだけでも、英語スピーチ・プレゼン練習の効果を実感できます。
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