どうしたら面接に進めるCV(英語レジュメ・英文レジュメ)にできるか

英語での転職活動・外資系への転職活動の第一歩は、CVを書くことです。CVとは、Curriculum Vitaeの略で英語レジュメ・英文レジュメのことです。ラテン語の「人生の物語」から転じて、履歴書・職務経歴書のことを意味するようになりました。
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CVの書き方は、「CV 書き方」で検索すれば、いくらでも解説サイトが見つかります。また、「CV template(職種名)」で検索すれば、世界中のサイトからCVテンプレートをダウンロードできます。例えば、「CV template project manager」のように、できるだけ具体的な職種名(英語)で検索すれば、自分のキャリアに最も近いテンプレートを探し出せます。それをダウンロードして手直しすれば、とりあえずCVを書くことはできます。
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問題は「CVを書くこと」ではなくて、「どうしたら面接に進めるCVにできるか」です。ここでは、「面接に進めるCVに最適化する5ステップ」を解説します。

  1. 自分のタイトル(肩書)を決める
  2. タイトルに合わせてCVを書き直す
  3. CVからLinkedInのプロフィールにすべて転載する
  4. LinkedInアプリで「どんなキーワードで検索した人が自分のプロフィールにたどり着いたのか」確認
  5. LinkedInプロフィールに検索されたいキーワードを反映
#4と#5を繰り返しながら、LinkedInプロフィールの閲覧数やLinkedIn経由のリクルーター/ヘッドハンターの連絡数が増えていくように、LinkedInプロフィールとCVを最適化していくことで、面接に進める確度を上げていきます。

1. 自分のタイトル(肩書)を決める

CVでは、必ず自分のタイトル(肩書)を最初に書きます。実は、ここがCVの最も難しいところです。
「CVのタイトル」=「リクルーター/ヘッドハンターの検索キーワード」=「自分の売り方」です。
例えば、ConsultantEngineerのような意味の広すぎる肩書は、CVにおいて何の意味も持ちません。もしリクルーター/ヘッドハンターがそんなアバウトなキーワードで検索したら、いろんなジャンルのコンサルタントやエンジニアがヒットしてしまい、仕事になりません。
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会社から与えられる肩書も、CVにおいて意味を持ちません。Chief Engineerとか、Senior Consultantとか、その会社の中でしか意味を持たない肩書が多いからです。CVで自分につける肩書を考えるにあたっては、ピーターFドラッカーの有名なこの質問が役立ちます。
何によって憶えられたいか
この質問に答えるには、新卒から様々な仕事に関わってきて結局、「何の仕事が好きで、これからも続けたいのか」×「どのように関わりたいのか」を振り返る必要があります。
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私の友人に、Business Development Engineerと名乗って転職した人がいます。彼はBusiness Development(事業開発)の仕事を多く経験してきました。ただし、Consultantとしてよりも、Engineerとして関わるほうが好きでした。そこで、彼は「何のプロとして憶えられたいか」を考え抜いた末に、この肩書を造語したのです。

2. タイトルに合わせてCVを書き直す

タイトルとその後に続くサマリーや職歴を完全にマッチさせるように書き直しましょう。タイトルと職歴をマッチさせるには、次の2通りがあります。
  1. そのタイトルと無関係な職歴を外す
  2. 各職歴をそのタイトルにふさわしい成果で締める
私自身は、フリーランスのころにウェブサイト開発を仕事として受けたことがあります。しかし、この仕事は、タイトル(何によって憶えられたいか)とは合わないため、CVから外しました。
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タイトルにふさわしい成果で職歴を締めるのは、Business Development(事業開発)では難しいかもしれません。関わったプロジェクトがすべて事業化するわけではないし、むしろ事業化しなかったプロジェクトのほうが多いことでしょう。そのようなプロジェクトについて、
Launched the project. Spearheaded the taskforce. However, the project was terminated.(プロジェクトを立ち上げ、タスクフォースを主導。しかし、結局プロジェクトは打ち切られた。)
のような締めでは逆効果です。だからといって「打ち切られた」の部分を外すだけでは不十分です。「結局どんな成果を出したの❓」とCVの読み手(リクルーター/ヘッドハンター)をもやもやさせるだけですから。
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頓挫プロジェクトでは、目線を上げて、経営者から見たら、「会社に何を残せたか」で締めるのがコツです。例えば、「そのプロジェクトで顧客の知名度が上がり、他のプロジェクトの受注に貢献した」、「そのプロジェクトで築いたノウハウが、他のプロジェクトに応用された」、「そのプロジェクトで築いた人脈が、その国への進出の足掛かりになった」、「そのプロジェクトが若手を育成することにつながった」など、経営者目線で頓挫プロジェクトを評価してみましょう。

3. CVからLinkedInのプロフィールにすべて転載する

LinkedInは無料ユーザーでも、自分のプロフィールのアクセス解析が提供されています。
  • 何人の、どのような職種の人が、自分のプロフィールを見に来たのか
  • どのようなキーワードで検索した人が、自分のプロフィールにたどり着いたのか
このような情報を知ることで、効果的なキーワードをCVに反映することで面接に進める確度が上がります。つまり、LinkedInのプロフィールでCVを最適化していくのです。

4. どんなキーワードで検索した人が自分のプロフィールにたどり着いたのか確認

これはLinkedInのスマホアプリで提供されている機能です。「LinkedInアプリで自分のプロフィール閲覧者の検索キーワードを確認」のページで解説します。

5. LinkedInプロフィールに検索されたいキーワードを反映

LinkedInのアクセス解析を見て、「リクルーター/ヘッドハンターに受けるキーワード」に「自分がアピールしたいキーワード」があれば、それをCVに反映します。
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リクルーター/ヘッドハンターに検索されたいキーワードは、LinkedInのアクセス解析だけでなく、求人情報からも得ることができます。LinkedInに掲載された求人情報の中で興味のあるJob Descriptionを見てみましょう。その中に自分の経歴に当てはまるキーワードがあれば、それも自分のCVに反映しましょう。
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#4と#5を繰り返していくことで、より多くのリクルーター/ヘッドハンターに声をかけられるようになり、面接に進める確度が上がっていきます。

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