筆者は、この10年間で、LinkedInで2回転職しています。しかも、転職サイトや求人サイトには一切登録していません。LinkedInを普段使いしているだけで、チャンスが向こうからやってきます。
ここでは、外資系企業への転職にLinkedInが有利な理由について解説します。
その理由は、次の3点です。
理由その1:世界中のリクルーターが使っている
筆者がLinkedInを使い始めて驚いたのは、いろいろな国のリクルーターから連絡が来ることです。日本以外で連絡が多い順に挙げると、シンガポール、イギリス、オーストラリア、香港、モンゴルのリクルーターから連絡をもらいました。
こういうことを書くと、転職経験の豊富な方は、「日本にある企業の求人は、厚生労働省に届け出ている人材会社としか契約してはいけないから、違法なのでは?」と思うでしょう。しかし、外資系企業の日本以外の法人が、日本で働く人材のあっせんを海外の人材会社に依頼したら、日本法の適用外になります。法的に問題はありません。実際に専門性の高い人材を獲得しようとすれば、外資系企業が世界中で人を探すのは当たり前です。
理由その2:海外のリクルーターの目に留まりやすい
理由その1と似ていますが、ここでは、LinkedInの特徴という観点から解説します。
LinkedInの最大の特徴は、SNSであることです。Facebookでいう「友だち」、Twitterでいう「フォロー」のような関係が、LinkedInにもあり、それを「つながり(connection)」といいます。
例えば、LinkedIn上で筆者がAさんとつながる(Connect)としましょう。その後、筆者が自分のタイムラインに何かを投稿したり、自分のプロフィールを更新すると、それがつながり相手にも通知されます。リクルーターとつながるほど、自分の最新情報がリクルーターにも伝わりやすくなります。
さらに、LinkedIn上でだれかとつながりを持つと、つながり相手がだれとつながっているかも知ることができます。そのため、LinkedInを普段使いして、同僚や元同僚とつながっているほど、その業界・業種の人材を探しているリクルーターの目にも留まりやすくなります。
理由その3:グローバル企業ほどグローバル人材会社を使う
日本にいるとリクルートやデューダなどの転職サービスが主流です。しかし、理由その1で書いたように、グローバル企業は、日本法人の人材探しを日本の人材会社に依頼するとは限りません。グローバル企業は、すでに契約済みのグローバル人材会社に頼んで、どうしてもダメだったら日本の人材会社に頼むわけです。
先にグローバル人材会社にグローバル企業の求人情報が出てくるということは、グローバル人材会社のリクルーターとつながっていれば、日本の人材会社に情報が出る前に紹介される確率が上がるのです。彼らは人探しにLinkedInを使っているわけですから、LinkedInを普段使いしている人が外資系企業への転職に有利になるのは当然です。
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