転職を考えた時に頭の整理に役立つ一冊

30代のコンサル時代、猛烈に忙しい報告書ライターと化していた現状に嫌気がさして、転職を考えていたときに、この本に出合いました。その時以来、転職を考えるたびに読み返してきました。
「これだ!」と思える仕事に出会うには-シェリル・ギルマン著 ニキ・リンコ訳

「これだ!」と思える仕事に出会うには-シェリル・ギルマン著 ニキ・リンコ訳


これを読み返していること自体、「これだ!」と思える仕事に出会えていないわけですが、それでも、本書は転職を考えた時に読み返す価値があります。

転職を考えているというのは、往々にして、現状への不満が根底にあるので、その不満への反動で転職先を決めてしまいがちです。本書は、現状を冷静に見つめ直し、自分が何を求めているのかを自覚してから、アクションする手引きになっています。

ここで、そんな一端が垣間見られるフレーズを引用します。

自分を取り巻く状況の中に、何かいい点はないか探してみる

人はとかく、批判すること、欠点を見つけることに慣れすぎていて、すてきなことは目に入らなくなりやすい。

今までに失敗してきたことを振り返ってみる

失敗がきっかけとなって、新しいチャンス、新しい人間関係、新しい知識への扉が開かれたことはなかっただろうか❓

いい点・役に立つ点を探そう

今の仕事を続けるとしたら、どんないいこと、得になることがあるだろう❓上司や同僚の優れている点は何だろう❓
今の仕事を辞めるとしたら、どんないいこと、得になることがあるだろう❓

「これなんだ!」を思い出そう

自分の人生の中で「これなんだ❕」と思えたときのことを書き出してみよう。何をしているときだっただろう❓例をいくつか挙げよう。

オプション1 いまいる場所で意味を見つける

仕事を変えたり、会社を移ったりする前に、今の土地にダイアモンドが埋まっていないか見直してみること。

オプション2 よそへ移る

自分の不満の原因は、仕事の内容だろうか❓会社だろうか❓それとも業界だろうか❓

「アファーメイション」を書いてみよう

イメージ+「アファーメイション」+意思+行動=奇跡

私は+場所+仲間や道具+物・事+現在形動詞+気持ち

アファーメイションは、必ず肯定形で述べなくてはならない。だからたとえば「私はもう仕事がいやではない」ではだめ。「私は、山の見えるところにある成長著しい会社で、つき合っておもしろい仲間たちに支えられ、好きでたまらない仕事ができて、必要なだけの報酬がもらえて、幸せだ」と言ってみよう。

参考

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